コロナの影響でずいぶん生活変わったよね。
そうだね。生活スタイルに大きな影響を与えたと思うよ。
そういえば、イギリスで起きた産業革命も人に大きな影響を与えたよね?
よく知ってるね!実際に何が起きたのか見てみようか。
今から約300年前の18世紀後半、イギリスで産業革命がおこりました。
この産業革命により、人々の生活は劇的に変化します。
産業革命でいったい何が起きたのか?
その実情を追ってみます。
② 第四次産業革命について知りたい
産業革命は今もおきている?!歴史から学んで生かせること
まずは忘れている人も多いと思うので、産業革命について軽くおさらいです。
産業革命は、今から約300年前にイギリスで起きました。
大きな目玉として・・・
・経済及び社会構造の大変革
があります。
がらりと変わった産業の世界
2. J.ハーグリーブズのジェニー紡績機 (1764~67頃)
3. R.アークライトの水力紡績機 (1769)
4. S.クロンプトンのミュール紡績機 (1779)
5. E.カートライトの力織機 (1787)
これら発明により、手工業生産から工場制生産へシフトしたことは、世界をがらりと変えました。
飛躍的に生産力を増強したことで、新興の木綿工業が発達しただけでなく、
・J.ワットの蒸気機関 (1769)
・J.ウィルキンソンの中ぐり盤 (1774)
・H.コートのパドル式練鉄法 (1783,84)
などといった、『今』我々が普段使っている技術のもとになるモノが、発明・実現していきました。
機械の発明と導入により、経営方式がそれまでの工場制手工業(マニュファクチュア)から、工場制機械工業へと転換していきました。
働く人も、工場労働者が熟練の職人や肉体労働者から、機械を操作する女性や子供に変化していきます。
より低賃金な労働者と機械の導入により、イギリスの産業はますます成長していったというわけです。
イギリスが当時与えた影響は、世界にとっても大きいものでした。
いろんなパターンがあるといえど、フランスでは1830~60年頃、アメリカでは1840~70年頃、ドイツでは1848~70年頃,ロシアや日本では 1890年以降に産業革命が起きた(第二次産業革命)とされています。
この産業革命は、経済だけでなく社会構造にさえ、大きな変革を与えていきました。
なぜイギリスで産業革命が起きたのか?
しかし、ここで1つ疑問が生まれます。
数ある国の中で、なぜ、イギリスで初めて産業革命が起きたのか?ということです。
18世紀当時の世界の人口は、
・中国 2億人以上
・日本 3100万人
識字率も技術力も、他国とイギリスでは大きな違いは見られなかったといいます。
なのに、なぜ?
結論だけ言うと、『理由はわからない』が結論です。
いろいろな説があり、研究者もわかっていない状態です。しかし、その中でも有力な説がいくつかあります。
② 石炭のエネルギー利用に成功
③ 農業者の割合の減少
④ 食糧輸入先の確保
⑤ 知的財産権の確立
① 第二次100年戦争に勝った
第二次100年戦争は17世紀末~19世紀初頭にイギリスとフランスの間で起きた戦争のことです。
植民地争いや、王位継承などの問題をヨーロッパだけにとどまらず、世界中にわたって争っていました。
最終的に勝ったのは、イギリスであり、その時に得た領土や資金はその後のイギリスの経済活動に大きな影響を与えています。
② 石炭のエネルギー利用
当時の世界の主なエネルギー源といえば、木炭でした。
それはイギリスも例に洩れずですが、イギリスの場合、その土地柄や森林伐採が進んだことによって燃料が枯渇していたのです。
そこで代わりに活用したのが、石炭です。
当時、燃える石と称されていた石炭は、ウェールズなどで豊富に質の良い石炭が取れ、蒸気機関の発達を支えただけでなく、エネルギー革命を起こしました。
③ 農業者の割合の減少
植民地との交易を通じて、農民の減少するという職業構成が変化し、イギリスでは都市化が進んでいきました。
この影響により、イギリスでは、他国と比べて賃金が割高となりました。
そのため、当時盛んに行われていた綿工業などでは、『人件費をなんとか削れないか?』と試行錯誤した末に、機械化が進み数多くの文明の発達につながったというわけです。
④ 食糧輸入先の確保
これは第二次100年戦争にもつながる話ですが、フランスとの100年戦争のときにたくさんの領土をイギリスは獲得しています。
このことは、広大な土地を手に入れただけでなく、食料面でも大いに手助けとなっていました。
国が発達するのに欠かせない食料問題。それを解決できるということはかなり大きかったわけです。
⑤ 知的財産権の確立
イタリアで起きたルネサンスは、イタリアからフランス・ドイツといったヨーロッパの国々に伝染していき発展していきましたが、島国のイギリスは遅れをとっていました。
そこで、対策として、イギリスのジェームズ1世は1624年に現代の特許法の基になる「専売条例」を制定します。
この条例の内容は、イギリスはもちろん、ヨーロッパの最新技術を導入するためにイギリス以外の研究者や技術者の発明に対しても独占権を与えるというものでした。
その結果、ワットの蒸気機関やアークライトの水力紡績機、ファラデーの電磁コイルなどの発明につながります。そしてイギリスは、かつての農業国から近代的な工業国に変貌し、世界をリードする大国へと発展したというわけです。
これらの要因が重なり、イギリスでは、産業革命が起きたといわれています。
現代社会は第四次産業革命の真っただ中?!
話を現代に戻します。
今の世の中は、第4次産業革命の真っただ中。もしくはこれからすぐに起きるといわれています。
そもそも歴史上今までに、産業革命は三回起きており、
二回目:イギリスから世界に広まった産業の爆発的変革
三回目:コンピューターの登場とその普及
が挙げられます。
そして、これから起きる産業革命は、AIとIoTの発達による、製造業の革新です。
IoTとはInternet of Thingsの略で、日本語で「モノのインターネット」と呼ばれているものです。
あらゆるモノがインターネットと繋がり、情報交換することで相互に制御するシステムを指しており、日本でも総務省がIoTの普及に取り組んでいます。
日本でも電子レンジやエアコンといった家庭で使っているモノだけでなく、街のコンビニや工場など至る所で、AI・IoT導入が進んでおり、近いうちに街に技術があふれる状態になっていくと思われます。
今までは人間がやっていた仕事もどんどんとって変わり、棲み分けが進んでいくでしょう。
これからの時代をどう生きるか?
第四次産業革命が進行すると、今までの産業革命と同様に、人も2つのタイプに分かれるでしょう。
それは、時代についていける人とそうでない人です。
今まで必要だった仕事が消滅したり、そもそも技術の発達についていけず、時代に取り残されてしまう人は必ず出ます。
となると、新しい技術には慣れていくしかないですが、これからの仕事について、いろいろな改善策を今のうちから打ち出しておくことができます。
それがこの三つです。
② 人とのコミュニケーションスキルを身に着けておくこと
③ 自分で稼ぐという感覚を身に着けること
① 自分だけのスキルをつけておくこと
まずは仕事の内容が、これからガラリと変化します。
2010年以降、Youtuberという職業ができたり、インスタグラマーの誕生などと言った、今まで経験したことがない世界が劇的なスピードで広がっています。
そしてもちろん消えていく仕事もあります。
そんなときに自分だけのスキルがあると、時代に取り残されず、仕事に困ることもありません。
② 人とのコミュニケーションスキルを身に着けておくこと
インターネットの発達と引き換えに人類が失なったスキルがあります。
それが、コミュニケーションスキルです。
ひと昔前であれば、友達と話すことや知らない人と会話することは、造作もないことでした。
しかし、今の世の中は『人見知り』や『コミュ障(あえてこのかき方で)』という言葉は珍しくありません。
そんな時に、人と会話することが苦手ではなく、むしろ得意という人は今後重宝されていきます。
③ 自分で稼ぐという感覚を身に着けること
そして最後が、稼ぐ感覚を養うことです。
1,2年ほど前にトヨタの豊田章男社長がおっしゃっていたように、日本の終身雇用は終わりました。
ましてや、1つの会社だけで生活費を養おうとすることが『どれだけ危険か?』コロナウイルスの影響で痛いほど感じ取ったと思います。
であれば、
・自分で稼ぐ力を身につけること
をしないと、これからの時代生き残れません。
自分で養うという感覚を身に着けておきましょう。
まとめ
今回のことをまとめるとこうなります。
・いつの時代もついていけない人は取り残される
・第四次産業革命はすぐそこに迫っている
イギリスで起きた産業革命は、今では第二次、三次と受け継がれていき、まさにこれからは第四次産業革命は起きようとしています。
歴史から学べることはたくさんあります。
時代に取り残されないためにも、これからの時代を生き抜くためにも、学んだことを生かして自分という価値を見出していきましょう。
では今回はこのあたりであでゆ($・・)/~~~