台風が日本によく来る理由

台風が日本によく来る理由



テックス君

また台風が日本を襲ったねー。



にゃんこ先生

台風の季節が本格的に到来だね!



テックス君

でも、なんでこんなに台風は日本に来るの?



にゃんこ先生

それは地球上の風と、気圧が関係しているんだよ!



今年も台風の季節が日本に到来しましたね。
でもなぜ日本に、こんなにも台風がやってくるのでしょうか??


それも秋に多く・・・


それには地球上の風の流れと気圧が関係してきます。

世界的に見ても・・・地震と並び台風も多い国、日本。
今回は台風に目を向けて、


・なぜ日本に台風が多く来るのか??
・秋に台風がくる理由



を、ひも解いていきます!!



得られるもの

① 日本に台風が来る理由

② 秋に台風が日本によく来る理由



台風が日本によく来る理由





日本でよく起こる自然災害は地震がありますが、秋が近づくと避けては通れないのが台風です。

1年間を通して20~30個台風が発生しており、日本への上陸は5個前後が多いです。

以前ブログ内で軽く触れましたが、日本に台風がよく来るのは日本の位置関係にあります。



今回はこの位置関係についてより深く見ていきます。
そこで欠かせないキーワードが


偏西風と貿易風です。



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偏西風と貿易風





台風を語る上で欠かせないのがこの2つのキーワード。

『偏西風』・『貿易風』

このつの条件が重なっているからこそ、日本には台風がたくさん来るわけです。
そして日本に上陸する場合、西からぐるっと東に進む進路を取ることが多いわけです。

すごくわかりやすい図があったので、『ちょびっと調査隊さん』からお借りして説明します。


出典:ちょびっと調査隊


偏西風

まずは一番日本人になじみ深い偏西風からです。

上の図にもあるように、日本周辺の緯度(北緯30度)付近では、北東に抜ける偏西風と呼ばれる風が吹いています。

基本的に台風は自ら移動することができないので、風に乗って移動していきます。
なのでこの偏西風に乗って、日本上空を南西から北東へと台風が抜けていきます。


貿易風

続いて貿易風です。
ちょっと聴きなれない風かもしれません。
そしてちょっとややこしいのが貿易風です。


これも『地球上で吹いている風の1つ』です。


北半球では、ちょうど台風が発生する赤道付近の太平洋上で、南西に向かう風が吹いています。

これにより台風は南東から北西へと抜けていきます。


『え。それなら台風は南西に向かうんじゃないの??』


いいえ、向かいません。
むしろ北に向かっていきます。


それはなぜか?


・台風が反時計回りに渦を巻いているから

・コリオリの力が地球には働いているから


この2つがあるからです。



台風とコリオリの力





台風は赤道付近から出発したら、南に進まず北上します。
これには、地球の自転が大きく関わっていきます。

地球は北半球では、反時計回りに自転しています。
その影響を受けて、北半球側の赤道付近では南西に向かって風が吹くのですが、それに伴い台風も反時計回りに渦を巻きます。

さらにここにコリオリの力が働きます。



出典:受験のミカタ



このコリオリの力がけっこう大切です。
では、コリオリの力を簡単に説明していきます。


大きな円盤上でAさんとBさんがキャッチボールをしていたとします。
この時キャッチボール中に反時計回りに円盤を回すと、投げたボールは相手の所には行かず右にそれていきます


それはなぜか??


AさんがBさんに向かってボールを投げると、円盤は回転しているのでボールがBさんの所に届くころにはBさんは元いた位置よりも左側に移動してしまっているからです。


これが地球規模でも起きていて台風が南東へ向かおうとしてもコリオリの力によってちょっとずつ進路が北へ北へと向かっていくというわけです。


結果!!


貿易風で北西進み、その後偏西風に乗り北東へ進むことで日本に台風がやってくるということです。


なんだかわからん!


って人のために、いい動画がありましたので載せておきます。
この動画を作られたこーじさんは、物理演算を駆使していろんな現象を実際に再現・解説してくださるすごい方です。
(動画はYoutubeのものを引用させて頂いてます。)





貿易風や偏西風もこの考え方でおおかた説明がつきます。



秋に台風がよく来る理由





これで台風が日本によく来る理由は分かったと思いますが、ここからはその中でも秋に台風がよく来る理由を話していきます。

それには気圧が関係しています。



出典:ちょびっと調査隊



再登場のこの図ですが、最初の時点で察しのいい方はお気づきかもしれません。

日本の近くには、太平洋高気圧があります。
この太平洋高気圧によって日本の天候は大きく変わっていくわけですが・・・


夏場はこの太平洋高気圧が日本を覆い守られるため、台風は日本にやってこれません。
冬場~春にかけては海水温が低いので台風が発生してもすぐ消滅してしまうか、海水温が高いフィリピン方面へ抜けていきます。
さらに特に冬場は、シベリア気圧団が南下してきて日本に冷たい風を運んでくるので台風の入る余地がなくなるというわけです。


対して秋は、太平洋高気圧の勢力が弱まる上に他の高気圧の影響も受けにくいので、多くの台風が日本にやってくるというわけです。


しかし1年中台風は発生しているので、秋以外はフィリピン方面に行ったり、韓国・中国に抜けたりしています。



まとめ





台風が日本によく来るのは風の流れが関係しており、秋に台風が日本によく来る理由は気圧が関係しています。

偏西風と貿易風、そして太平洋高気圧。


この3つの条件が重なりあって日本に台風がやってきます。


秋に台風が多いからといって、違う季節に台風が来ないとは限らない。
現に、季節外にも迷子の台風が上陸することも充分あります。


事前準備はしておいて損はなし!

情報は早めにつかんで、対策をうっておきましょう。
では今回はこの辺りでアデユー(-ω-)/

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